大切な木造建築物を再生する新技術「エアー鉋」
「エアー鉋(かんな)」は、木材の長寿命化と美観再生を目的として開発された独自の乾式工法です。
「払う」「削る」「剥ぐ」「粗す」の4役を1台で行っているので、
膨大な時間をかけていた作業が、大幅に短縮可能になります。
空気と植物性粉体を混合して対象物に噴射することで、対象物の汚れや腐朽菌、劣化層を除去します。
木材だけでなく、金属や非金属・樹脂などの素材にも施工可能で、
国の重要文化財や歴史的建造物等木造建築物の再生に貢献しています。
払う
埃や汚れを刷毛のように優しく払うことができます。その強弱は無段階に調整ができるため、繊細さを要する彫刻や重要文化財にも採用されています。
削る
数ミクロンから数センチまで削ることができます。劣化層や腐朽菌の除去、浮造り加工などの意匠性(デザイン)に対応できます。
削ぐ
基材を痛めることなく、既存の劣化塗膜を剥離できます。
粗す
水性塗料他、塗装時の付着強度を高めるため、木材の表面を粗すなどの下地処理が行えます。
神社・寺院を綺麗にし、寿命を延ばす「常若施工」
日本文化の代表格の一つでもある、歴史的木造建築物を後世に繋いでいくための安価で効率的な維持管理方法、
それが「常若施工(とこわかせこう)」です。
今までの「対処療法」から、「予防と早期発見・早期治療」へ。
先んじて劣化を防ぎ、美しさを取り戻す。
それが木造建築物の維持管理の基本であり、常若施工のコンセプトです。